三島由紀夫から見たノーマン・メイラー「自分のことばかり話す男は嫌いだ」

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小説家の三島由紀夫はアメリカの小説家、ノーマン・メイラーをどう見たのだろうか。

三島はノーマン・メイラーについて『対談集 源泉の感情』で言及している。

「こんなに自分のことばかり話す男は俺は嫌いだ」

三島は安部公房との対談でノーマン・メイラーについてこのように述べている。

三島 僕は、二十世紀の文学のあるものについて、生理的嫌悪を感ずるのは、自分に関心を持ちすぎるというのが、とても耐えられないのだ。ノーマン・メイラーの小説を読むと、なんでこの男はこんなに自分に興味を持っているのか。

『ぼく自身のための広告』ね、あれなんか読んでも、なかにはずいぶんおもしろい部分もあるし、小説家としてすばらしい才能もあると思うが、こんなに自分のことばかり話す男はおれはきらいだと思うのだよ。

それは告白というものではなくて、告白よりもっと追いつめられたものだな。告白というものは、白鳥が一回叫ぶように、やはり一回だけ叫ぶのが告白だと思うけれどもね。ああ年中、自分のことに興味があっては、しょうがないと思うのだよ。

引用:三島由紀夫『対談集 源泉の感情』(河出文庫、2006年)86頁

三島由紀夫(みしまゆきお)

三島由紀夫は日本の小説家、劇作家、評論家。生年月日は1925年(大正14年)1月14日。小説『仮面の告白』で高く評価され、その後も『潮騒』『金閣寺』といった優れた作品を生み出し続け、ノーベル賞候補になるほどの目覚ましい活躍を見せた。昭和30年ごろから肉体の鍛錬に目覚めると民族主義的思想を表明し、民兵組織「盾の会」を結成。小説『豊穣の海』の第4部を書き終えた直後、1970年(昭和45年)11月25日に市ヶ谷の駐屯地に乱入、自衛隊への決起の呼び掛けが不発に終わると割腹自殺した。
(参考:Wikipedia

ノーマン・メイラー

ノーマン・キングズレー・メイラー(1923年1月31日 – 2007年11月10日)は、アメリカ合衆国の作家。ユダヤ系の両親の間に生まれる。ニュージャージー州ロング・ブランチ生まれ、ブルックリン育ち。大学はハーバード大学に進学。1944年に陸軍第112騎兵連隊に入隊、レイテ島の戦いとルソン島の戦いに従軍した。進駐軍の一員として千葉県の銚子、福島県の小名浜に滞在経験がある。戦中の経験に基づいて書かれた代表作の『裸者と死者』はベストセラーとなり、第二次大戦を描いた最良のアメリカ小説の一つとされている。結婚を6回しており、9人の子供がいる。(参考:Wikipedia
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