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三島由紀夫は吉本隆明をどう見たか「これを彼が言うところが面白い」

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小説家の三島由紀夫は評論家・思想家の吉本隆明をどう見たのだろうか。

三島は吉本隆明について『対談集 源泉の感情』で言及している。

三島由紀夫(みしまゆきお)

三島由紀夫は日本の小説家、劇作家、評論家。生年月日は1925年(大正14年)1月14日。小説『仮面の告白』で高く評価され、その後も『潮騒』『金閣寺』といった優れた作品を生み出し続け、ノーベル賞候補になるほどの目覚ましい活躍を見せた。昭和30年ごろから肉体の鍛錬に目覚めると民族主義的思想を表明し、民兵組織「盾の会」を結成。小説『豊穣の海』の第4部を書き終えた直後、1970年(昭和45年)11月25日に市ヶ谷の駐屯地に乱入、自衛隊への決起の呼び掛けが不発に終わると割腹自殺した。
(参考:Wikipedia

吉本隆明(よしもとたかあき)

吉本 隆明(よしもと たかあき、1924年(大正13年)11月25日 – 2012年(平成24年)3月16日)は、日本の詩人、評論家。藤田省三に師事した。「隆明」を音読みして「りゅうめい」と読まれることも多い。漫画家のハルノ宵子は長女。作家のよしもとばななは次女。

引用:Wikipedia

「考え方はわりに好き」「これを彼が言うところが面白い」

三島は安部公房との対談で吉本隆明について好意的に言及している。

三島 僕は、このあいだの『文藝』の、吉本隆明と江藤淳の対談を読んで、非常に面白かったけれども、吉本隆明の考えは、じつにむずかしい言葉を使っているけれども、わりに好きだね。

安部 むずかしい言葉を使っているけれども好きだというのは……。

三島 つまりね、じつに簡単なことを二つ言っている。つまり、後世に影響をおよぼす書物は、みんなボイコットされた書物で、まあ『資本論』はだね、マルクスが『資本論』を書いて、死ぬときには、ほんとうに人にも看取られないで死んで行った。みなにボイコットされたときに『資本論』が次の時代を動かした。で、ベストセラーなんかになる必要がないというのが一つ。ずいぶん安心するよな、これは(笑)。

もう一つは行動の問題で、吉本が言っていたのだけれども、文学者として参加するのではなくて、自分がやるときには一庶民として参加するのだと。つまり人間、二重構造というのは、人間の根本的な宿命であって、いまにはじまったことではなく、人間が生きている以上は二重構造がとうぜんだと。

小林多喜二がダンスホールに行って、恥ずかしいということは、そんなことはないのだと。ダンスホールに行く小林多喜二は別の小林多喜二で、イデオロギーを追及する小林多喜二は別の小林多喜二だと、はっきりね。逆立しているというわけだね。その二つはまあそれだけのことだけれどもね、非常に面白かった。

安部 それはもちろん自明の理だよね。

三島 自明の理なんだけれども、その自明の理を、結局、吉本隆明が言うところが面白いではない? 吉本隆明にとってはとうぜんのことだろうが、しかし彼が言うと面白いよ。学生はいうことをきくよ、少し。おれが言っても、学生はみなソッポを向くだろうが、吉本隆明が言うと、学生が言うことをきくよ(笑)。

引用:三島由紀夫『対談集 源泉の感情』(河出文庫、2006年)95、96頁

三島由紀夫の対談集『源泉の感情』の見どころ・読みどころ

この対談は三島由紀夫の対談集『源泉の感情』(河出文庫)に収録されている。

『源泉の感情』では、小林秀雄、舟橋聖一、安部公房、野坂昭如、福田恆存、芥川比呂志、石原慎太郎、武田泰淳といったそうそうたる文士と三島の対談は当然面白いのだが、管理人が個人的に面白かったのが伝統芸能の名人たちとの対談である。

肉体を用いた表現者と言葉を用いた表現者である三島との対談は通じ合うようでまったく噛み合わず、その不成立具合が一周して逆に面白い。

これには三島も後書きで素直に「参った」と述べ、さらに

言葉で表現する必要のない或るきわめて重大な事柄に関わり合い、そのために研鑽しているという名人の自負こそ、名人をして名人たらしめるものだが、そういう人に論理的なわかりやすさなどを期待してはいけないのである。

今も思い出す最大の難物は故山城少掾で、この対談に冷汗を流して格闘した結果、すんだあとで、私は軽い脳貧血を起こしてしまった。

引用:三島由紀夫『対談集 源泉の感情』(河出文庫、2006年)421頁

と言って白旗を上げている。(山城少掾やましろのしょうじょうは名人と謳われた義太夫節大夫。参考:Wikipedia

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