初月無料、電子書籍200万冊以上が読み放題

Amazon Kindle Unlimited の詳細はこちら

小林秀雄から見たサルトル「復讐の念みたいな残酷なもの。愛情がない」

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

批評家の小林秀雄はフランスの哲学者・サルトルをどう見たのか。

小林秀雄は『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫)の大岡昇平との対談の中でサルトルに言及している。

スポンサーリンク

小林秀雄(こばやしひでお)

小林 秀雄(こばやし ひでお、1902年(明治35年)4月11日 – 1983年(昭和58年)3月1日)は、日本の文芸評論家、編集者、作家。(略)

近代日本の文芸評論の確立者であり、晩年は保守文化人の代表者であった。アルチュール・ランボー、シャルル・ボードレールなどフランス象徴派の詩人たち、ドストエフスキー、幸田露伴・泉鏡花・志賀直哉らの作品、ベルクソンやアランの哲学思想に影響を受ける。本居宣長の著作など近代以前の日本文学などにも造詣と鑑識眼を持っていた。

引用:Wikipedia

ジャン=ポール・サルトル

ジャン=ポール・サルトル(1905年6月21日 – 1980年4月15日)はフランスの哲学者。フッサールやハイデガーの哲学に影響を受けた哲学的主著『存在と無』を著す。その主体性と社会参加(アンガージュマン)の重要性を説いたサルトルの思想、いわゆる「実存主義」は多くの支持を集め、一躍時代の寵児となる。小説『嘔吐』や『自由への道』も評価されて、ノーベル文学賞に選ばれるも受賞を拒否・辞退。『第二の性』で有名な哲学者でフェミニストのシモーヌ・ド・ボーヴォワールは内縁の妻である。
(参考:Wikipedia

「復讐の念みたいな、残酷なものがある。愛情がないのです」

小林は大岡昇平とサルトルの文章論について語った後で、サルトルの特殊な印象を語っている。

大岡 「存在と虚無」はとにかく七百ページあるそうですよ。

小林 いや、もう願い下げにしときます。あの人の批評には、何か残酷なものがあるなあ。

大岡 なにか爬虫類か、ユダヤ人みたいな肌触りね。

小林 実存主義という様なものには、やっぱり何か心穏やかでないものがあるのだね、それが現れるのかな、やっぱりコンプレックスかね。

大岡 一種のコンプレックスに違いないです。小説にも出ている。

小林 あの鋭さはとてもかなわないと思うが、何か妙なものがあるね、復讐の念みたいな、残酷なものがある。愛情がないのです。

引用:小林秀雄『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫、2005年) 131、132ページ

文中の「存在と虚無」はサルトルの哲学的主著。通常は『存在と無』(1943年)と呼ばれることが多い。

本記事で扱われたサルトル関連著作では、

  • 『NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学』

を、Amazonの電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』で読むことができる。(2022年11月11日閲覧時の情報)

Amazon『Kindle Unlimited』の紹介

ネット上でお好みの記事を探すことに疲れていないだろうか?
そんな人には、Amazonの電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)』がお勧めだ。
『Kindle Unlimited』のポイントは以下の通り。

  • スマホ、タブレット、PCなどどんな端末でも利用可
  • マンガ、小説、雑誌など200万冊以上が読み放題
  • 料金プランは月額980円、初回は30日間完全無料
  • 即解約しても30日間利用可、ペナルティ無し
  • 不定期でさらにお得なキャンペーンも有り

加えて、管理人から『kindle Unlimited』の登録について4つほどアドバイスがある。

  • 『kindle Unlimited』では定期的に読める本の入れ替えがある。(ラインナップからなかなか外されない本もあるが)絶対に読みたい本がラインナップの中に見つかったら、早めに登録した方がいいかもしれない。
  • kindle端末(kindle閲覧専用機器)の中にはオプションとして3ヶ月無料で『kindle Unlimited』を利用できるものがある。ガッツリ読むつもりで『kindle Unlimited』に登録するなら、オプション付きのkindle端末を購入するのも一つの手である。
  • 先述のように『kindle Unlimited』では定期的にお得なキャンペーンがあるので、すぐに利用しない人でも、利用するつもりがあるなら定期的にチェックだけでもした方がよい。
  • 一度登録して解約した人でも、ある一定の期間が経過すると初回利用の30日無料が回復するケースがある。同じくまた利用するつもりがあるならチェックした方がよい。
哲学者批評家
スポンサーリンク
偉人は偉人をどう見たかをフォローする
偉人は偉人をどう見たか
タイトルとURLをコピーしました