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落合信彦にとってのカミュ「『シーシュポスの神話』は一番好きな本」

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国際ジャーナリストで作家の落合信彦は、著書の『狼たちへの伝言』の中で、意外にもフランスの小説家、アルベール・カミュについてふれている。

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この記事の主要な登場人物

落合信彦

落合 信彦(おちあい のぶひこ、1942年1月8日 – )は、日本出身のジャーナリスト、小説家である。

国際情勢や諜報関係の事情をレポートした作品やそれらを題材とした小説、翻訳、また近年では若者向けの人生指南書を多数執筆している。

アサヒビールから発売された辛口生ビール「スーパードライ」のテレビCMの初代キャラクターに起用された。

引用:Wikipedia

また、近年様々なメディアに出て活躍している落合陽一が落合信彦の息子だということは有名である。

アルベール・カミュ

フランスの小説家、劇作家、哲学者。フランス領アルジェリア出身。

第二次世界大戦中に刊行された小説『異邦人』、エッセイ『シーシュポスの神話』などで注目され、戦後はレジスタンスにおける戦闘的なジャーナリストとして活躍した。また『カリギュラ』『誤解』などを上演し、劇作家としても活動した。

戦後に発表した小説『ペスト』はベストセラーとなり、エッセイ『反抗的人間(フランス語版、英語版)』において左翼全体主義を批判し、反響を呼んだ。

小説『転落』発表の翌年、1957年、史上2番目の若さでノーベル文学賞を受賞した。1960年、交通事故により急死し、未完に残された小説『最初の人間』が1994年に刊行された。

引用:Wikipedia

「『シーシュポスの神話』は一番好きな本」

その記述が出てくるのは、落合信彦『狼たちへの伝言 2』の中である。

落合信彦は取材などでアメリカに行く際には必ず、「運転手付きのリムジンを手配する」とした後、今回手配したそのリムジンの運転手について書いている。

じつは、そのリムジンの運転手に、オレはとても感動したのだ。

ドナルドという、もう17年間も運転手をやっているその男は、待ち時間に、クルマのなかで本を読んでいたのだ。

オレたちがメシを食っているとき、それじゃドナルドも呼んでやれ、と使いを呼びにやらせた。すると、彼は、アルベルト・カミュの『ミス・オブ・シーシュポス(シーシュポスの神話)』を読んでいたのだ。よりによって、オレがいちばん好きな本だった。

オレは、痛く感激して、そのあとクルマのなかで、カミュの提言するところの人生の不条理(アブサーディティー)について、彼にいろいろと語りかけたのだ。

オレがクルマを降りるとき、ヤツはオレにいいやがった。

「自分は長い間リムジンを転がしているが、車のなかで、女といちゃつく人間、札びらで自分の顔をはたこうとするヤツには多く出会った。しかし、カミュについて本当に話し合えた客は、ミスター、あなたが初めてだった」と。

昔の力は失ったとはいえ、これがアメリカ人の底力なんだ、とオレは思った。そういう運転手がまだいる、というのが、アメリカのじつにアメリカらしいところなのだ。

引用:落合信彦『狼たちへの伝言 2』(小学館、1995年)282、283頁

行動派のジャーナリスト・落合信彦とフランスの作家、アルベール・カミュとの組み合わせは非常に新鮮に思えたので取り上げたが、管理人には最初、こうした組み合わせがとても不思議だった。

しかし落合信彦以外にも、誰だか失念してしまったが、格闘家のような人が好きな本として挙げているのを見たことがある。

この2人にはともに、読書をできるような頭の良さはあるものの、内省的というよりかは行動的であるという共通点がある。

なぜカミュがこの種の人を惹きつけるのか考えたことがある。

カミュには思想それ自体というよりかは、その思想表現の外形に、ある特有のスタイリッシュなところがあり、そうした側面がこの種の人を惹きつけるのではないかと思う。

また、そもそも私が思うにカミュは徹頭徹尾、審美家であって、思想を持っているように装っているだけで実際にはそんなものは持ってはいないのだ。

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小説家作家
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